日本赤十字社に就職した天皇皇后両陛下の長女・愛子さまは、2日朝も日赤に出勤され、車の窓を開け、笑顔で一礼された。
愛子さまは2日、就職にあたり、宮内庁を通じて社会人としての抱負、そして結婚観などを文書で寄せられた。
結婚観については、「成年の会見から2年が経過いたしましたが、結婚への意識はそのころと変わっておりません。一緒にいてお互いが笑顔になれるような関係が理想的ではないかと考えております」とつづられた。
2年前の成年会見では、「まだ先のようなことに感じられ今まで意識したことはない」と話されたが、今回の文書回答では、「両親のようにお互いを思いやれる関係性は素敵だなと感じます」と、率直な思いも明かされた。
さらに、出会いについては「心を動かされる出会いというと大げさに聞こえるかもしれませんが、私にとってはこれまでの出会いすべてが心を豊かにしてくれたかけがえのない宝物であり、深く感謝しております。これからも、さまざまな出会いに喜びを感じつつ、1つ1つの出会いを大切にしていきたいと思います」とつづられた。
愛子さまの結婚観に関して、フジテレビ皇室担当の宮﨑千歳記者は、「この1年でリアルなキャンパスライフを経験されて、実際にいろいろな学生に会うという経験をされたというのは、とても大きな変化。先週、三重県に行かれたときに、かつての皇族の女性の恋愛について「タブーですか」と質問された場面もあり、将来の自分のご結婚ということについて思いをはせるという部分は持っていらっしゃる」と話す。
また、愛子さまは、大学卒業後の進路に就職を選ばれた理由についても、「公務以外でも、さまざまな困難を抱えている方の力になれる仕事ができればと考えるようになり、大学卒業後は社会に出て福祉関係の仕事に就きたいという思いを抱くようになりました」と明かされた。
文書の最後には、皇族数の減少にともない、安定的な皇位継承をめぐる議論に関しては「公務に携わることのできる皇族の数は、以前に比べて少なくなってきていると承知しておりますが、制度に関わる事柄につきましては、私から発言することは控えさせていただければと思います」とつづられた。
皇位継承の制度については言及は避けたうえで、「1つ1つのお務めに丁寧に向き合い、天皇皇后両陛下やほかの皇族方をお助けしていく」と答えられた。