4月スタートの1日は、利用が低迷しているJR山田線でJR東日本で初となる試みが始まりました。
始まったのは、JR山田線の切符で並走しているバスにも乗れるという実証実験で、沿線の活性化が期待されています。

1日から始まった実証実験の内容は、回数券や定期券を含むJR山田線の乗車券で、県北自動車が運行する「106バス」を利用できるというものです。

JR山田線と106バスはほとんどの区間で並走していて、その区間では駅とバス停が徒歩圏内にあります。

実証実験の対象となるのは、バスが並走していない上盛岡駅・山岸駅・上米内駅を除く山田線の全線です。

盛岡ー宮古間の運賃は、山田線が1980円であるのに対しバスが2200円で、この仕組みを利用すると少し安くバスを利用できることになります。

また平日、盛岡から宮古間では山田線が1日4往復、106バスは1日12往復となっていて、移動の選択肢が増えることになります。

1日は盛岡駅のバス乗り場で、JRの職員が乗客に実証実験について案内していました。

Q:この制度を使いたい?
宮古市内の高校生
「ちょっと安くなるなら使いたい」

宮古市民
「便利だと思う。バスの方が本数が多いので利用することが多いが、山田線には山田線の良さがあるし、私は大好き」

JR盛岡支社 経営戦略ユニット 野崎雄太さん
「盛岡宮古間の公共交通の幅を広げたい。行きはバス、帰りは鉄道などどちらか一方でも使っていただけたら、鉄道会社としてもメリットがある」

山田線では2022年度の盛岡-宮古間の1日平均の利用者が79人にとどまっています。

沿線活性化への効果が期待されている今回の実証実験の期間は、2024年4月1日から2025年3月までの1年間となっています。

岩手めんこいテレビ
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