ダンボールで作られた等身大の力士たちが戦う「巨大紙相撲」。
2025年3月、倉吉市に開館する鳥取県立美術館の開館カウントダウンイベントです。
ユニークなイベントを通じて、新しい美術館のコンセプトを一足早く体験です。

行司:
「のこったのこった」
「東の勝ち」

3月31日、倉吉市で開かれた相撲大会。
白熱した取り組みを繰り広げるのは…。

ダンボールの力士たち。
身長は180センチほど、等身大のダンボール力士を持ち寄り、土俵のまわりをたたきながら力士を動かす…。
そう、巨大な紙相撲の大会、「どんどこ!巨大紙相撲とっとりけんび場所」です。

このユニークな相撲大会、倉吉市に2025年3月開館する鳥取県立美術館の開館1年前のカウントダウンイベントとして開かれました。

第53代横綱・琴櫻、そして現役で活躍中の伯桜鵬の出身地で身近な相撲を通じてアートの楽しさを体験してもらおうと、鳥取県立美術館が企画しました。

31日は、80以上の応募の中から抽選で選ばれた県内の企業など32チームが参加。
3月中旬、県内5か所で開かれたワークショップでは…。

カニをモチーフにした力士や…。
お世話になった恩師をモデルにした力士など、チームごとにアイデアが詰まった紙の力士を制作。「とっとりけんび場所」に臨みました。

そして、迎えた場所本番…。

個性豊かな力士たちの予測不可能な取り組みに、本家・大相撲に負けない盛りあがりです。
白熱のトーナメントを勝ち抜き、決勝まで駒を進めたのは…。

行司:
「おっぱい山~」

琴浦町の婦人会チーム、乳牛をイメージした「おっぱい山」と。

行司:
「高宮関~」

家族で参戦、好きな漫画のキャラクターがモチーフの高宮関が激突しました。

両者がほぼ同時に倒れ込みましたが、軍配は「おっぱい山」。
見事な上手投げで栄冠を勝ち取りました。

優勝「おっぱい山チーム」:
「とても信じられません。もうびっくりです。でもうれしいです」

Qしこ名が呼ばれた時どんな気持ち?
優勝「おっぱい山チーム」:
「うれしいような恥ずかしいような気持ちになりました。皆さんに喜んでもらえてよかったです」

観客:
「いまのところ県立美術館はちょっと遠い存在ですけど、こうやって1年間いろんなイベントがあったら身近なものになっていくんだなとすごく思いました」

鳥取県・梅田雅彦美術館整備監:
「開館1年前ということで多くの方々にアートに親しんでいただきたいということで巨大紙相撲、だれでも参加できてだれでも主人公になれる、そんなアートを仕掛けた。作る側も応援する側も熱中するこの紙相撲、やってよかったなと本当におもいます」

鳥取県の新しい文化芸術の拠点、県立美術館の開館まであと1年。
美術館では今後もこうしたイベントなどを通じて、多くの人がアートに触れるきっかけをつくっていくことにしています。

TSKさんいん中央テレビ
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