小林製薬の紅麹原料を使ったサプリメントで健康被害が相次いでいる問題を巡り、立憲民主党の山井和則議員は31日、「機能性表示食品」制度について「アベノミクスの光と影」と指摘し、「行き過ぎた規制緩和を見直す必要があるのではないか」と述べた。
問題となっている小林製薬の「紅麹コレステヘルプ」は、機能性表示食品として「コレステロールを下げる」と効果を表示していた。
機能性表示食品は、安倍元首相の成長戦略「アベノミクス」の一つとしてできた制度。
フジテレビ「日曜報道 THE PRIME」に出演した山井氏は、届け出制で国の審査が必要ない機能性表示食品で今回の問題が生じたことから、「ある意味でアベノミクスの光と影。良かった部分、悪かった部分(がある)」と指摘した。
その上で、「もし機能性表示食品に由来する健康被害だったら、行きすぎた規制緩和と安全性の確保をどうするのか、見直していく必要がある」と述べた。
また、山井氏は「小林製薬は、健康被害が発生した場合、消費者庁に速やかに報告するというガイドラインを守らなかったと言わざるを得ない」と批判。
再発防止に向け「もう少し速やかに報告を義務づける対策」を挙げ、「法改正を検討する必要があるのではないか」と述べた。