長野県教委は生徒にわいせつな行為をしたり、盗撮したりした4人を懲戒免職としました。今年度、懲戒処分は14件、このうち免職は6件でいずれも過去5年で最多となりました。
「誠に申し訳ありませんでした」
陳謝する県教委。26日付けで教員4人を懲戒免職処分としたと発表しました。
中信地区の高校の20代男性講師は2023年12月から2024年2月にかけ、校内外で自分の高校の生徒に対し複数回、わいせつな行為に及びました。「悩みを聞いているうちに生徒に好意を持ってしまった」と話しているということです。
北信地区の中学校の50代男性教諭も懲戒免職となりました。2022年10月から2023年7月までの間に自校の生徒1人に対し一方的に好意を寄せ教員の立場を利用して性的な言動をしつように繰り返したということです。
また、県迷惑防止条例違反の罪で起訴され、現在、公判中の松本市の中学校教諭・中嶌裕次郎被告（41）も懲戒免職です。中嶌被告は2023年5月、中信地方の施設で着替え中の女性を盗撮した罪に問われています。
目的は盗撮した動画を販売して副収入を得ようとしたとされています。県教委の聞き取りに対し「被害者を傷つけ、生徒・保護者の信頼を裏切り申し訳ない」と述べたということです。
この他、上田市の小学校の55歳の男性教諭は、2023年12月、市内のコンビニ店4店をめぐり、その都度、酒を購入して車内で飲酒。そして、コンビニ店の駐車場で物損事故を起こしたとして免職となりました。
今年度の懲戒処分は14件、このうち免職は6件でいずれも過去5年で最多です。県教委は「憂慮すべき事態」とし、研修を強化します。
県教委・内堀繁利教育長：
「一人一人に対する研修の充実と粘り強く取り組むことに加え、私たちの職場から非違行為を出さないという観点が、ますます重要になっているのかな。（研修では）自分事としてディスカッションしたりとか、さまざまな心に響くようなことを研究する」
