うるま市石川のゴルフ場跡地に陸上自衛隊の訓練場を整備する計画に反対する市民集会が20日開かれました。
およそ1200人が結集するなか、計画の断念を求める決議を採択しました。

集会は訓練場の整備計画に反対する17の団体でつくる会が開いたもので、市民およそ1200人が参加しました。

自衛隊訓練場設置計画の断念を求める会伊波常洋共同代表:
「地元の旭区に一言もないです。私たちも保革を越えて負けてはならない」

整備計画を巡っては、土地の取得費用を盛り込んだ来年度予算案が国会で審議されていますが、予定地が教育施設である県立石川青少年の家や住宅地に隣接していることから中村市長や玉城知事も計画の断念を求めているほか、市内に63ある全ての自治会が反対の声をあげています。

旭区代表冨着志穂さん:
「65年前の宮森小学校の米軍ジェット機墜落の悲劇を決して忘れてはいけません。住宅街のなかに訓練場はいらないと将来の子どもたちの安全を守るためにも訴えていきます」

集会では「住民の視点を完全に欠落させたあまりにもずさんな計画」だと政府の姿勢を批判し、計画の断念を求める決議を採択しました。

石川区民平野春菜さん:
「やっぱりあの場所にこの訓練場が置かれるというのは、しかも、急にというのはやっぱり疑問が残りますし子どもたちの安全を一番優先してほしいなという気持ちが強まった」

沖縄市からの参加者:
「子どもたちの将来不安、生活が脅かされていると思っている人たちがいっぱいいて声もあげられない人もいっぱいいると思うので勇気をもらえたと思います」

主催者によりますと計画の断念を求める署名は5500筆を超えていて、決議文と合わせて木原防衛大臣に提出することにしています。

沖縄テレビ
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