埼玉県北部と栃木県南部で最大震度5弱を記録した21日午前の地震について、林官房長官は午前11時からの記者会見で、「東海第二発電所をはじめ、原子力施設については現在のところ異常があったとの報告は受けていない。人的被害については本日10時時点でないと報告を受けているが、引き続き関係省庁において被害情報の確認を行っている」と述べた。
さらにライフラインに関して「電力、水道、通信については、現時点で被害情報はないと報告を受けている」とし、交通機関についても「高速道路は現時点で通行止めはない。新幹線は東北・上越・北陸新幹線の一部区間で、運転を見合わせていたが、現時点で全て運転再開済みだ。空港は現時点で被害情報はない」と明らかにした。
その上で「政府は地震発生後直ちに官邸危機管理センターに情報連絡室を設置し、引き続き情報収集にあたっている」とした上で、「国民の皆様には引き続き震度5弱程度の地震の発生に注意をいただくと共に、揺れの強かった地域に住む皆様は、自治体の避難情報のほか、テレビ、ラジオ、インターネットなどの情報にも注意しつつ行動いただくようにお願いする」と呼びかけた。