2月に小学生が持参した水筒の中身に異常を感じるという事件があった東京・杉並区で、また同様の事件が発生した。
区役所では緊急会議が開かれたが、保護者からは不安の声も聞かれた。
2月に続き、また杉並区の小学校で事件発生
18日午後4時半過ぎ、東京・杉並区役所で始まったのは、区立の小中学校と保育園の代表者による緊急会議。
この記事の画像(21枚)東京・杉並区 白石高士教育長:
皆さまご存じのように、このたび小学校において、児童の水筒に異物が混入されるという事件がありました。
児童が学校に持参した水筒の中身に異常を感じるという謎の事件を受け、今後の安全対策を協議するため、急きょ代表者が集まった。
2月に続き、またしても同じ杉並区内で起きた事件。
児童が異変に気づいたのは、先週木曜日(3月14日)の午前11時半ごろ、桃井第四小学校の教室でのことだった。
児童が自宅から持ってきた水筒の中身をこの日初めて口にしたところ、普通の水でないことに気づき、すぐに吐き出したという。
学校側は部外者が侵入した可能性を否定できず
この児童に健康被害は見られなかったものの、学校は警視庁に相談。
先週末に保護者会を開き、学校側は「先月同じ杉並区内で水筒に異物が混入するという件があったにもかかわらず、皆さまに多大なるご心配をおかけしたことをおわびいたします」と謝罪した。
学校側は、問題の水筒が机の横にかけられていたことや、教室に誰もいない時間があったことなどを説明。
また「いじめによるものではない」との認識を示した一方、保護者から大人による犯行の可能性を問われると、「おっしゃる通り、その日校内にいた人間すべてに疑いがあるというか、大人も子どもも含めて調べていただき、改善に向けていきたいなと思います」と回答した。
部外者による犯行の可能性もあるのか。
番組ディレクターが事件のあった桃井第四小学校に行くと、門付近に防犯カメラが設置されていたが、カメラの画角から外れたところまで歩くと、それほど高くない塀が続いていた。
部外者が侵入した可能性について、学校側は「(防犯カメラには)不審な人物が映っているというようなことは見られませんでしたけれども、おっしゃる通り校内によじ登って侵入しようと思えばできるという状況ではありますので、外部から侵入したという可能性もないということは言えないというふうに思っております」という見方を示している。
警視庁は防犯カメラ解析など進める方針
学校は春休みに入るまでの間、水筒の持ち込みを中止とした。
同じ学校に子どもを通わせている保護者からは、「何かがあってからじゃ遅いので、不安という気持ちはないことはないですね。担任の先生が水筒を全部管理することにしてもらえば安心かもしれないです。でもそうすると先生にもたぶん負担がかかるので…」との声が聞かれた。
杉並区では2月、直線距離で約3kmのところにある杉並第九小学校で同様の事件があったばかり。
卒業や進級を控えた時期に起きた不可解な事件。
警視庁は、防犯カメラの解析などを進める方針。
(「イット!」3月18日放送より)