自民党の「安定的な皇位継承の確保に関する懇談会」の第2回会合が18日開かれ、政府の有識者会議が皇族確保策として提示した案のうち、内親王・女王といった女性皇族が結婚後も皇族の身分を保持する案について議論が行われ、概ね賛同する意見で一致した。
会合の冒頭、会長を務める麻生副総裁は「皇室の在り方は国家の根幹をなす、極めて重要な課題だ。限られたメンバーで、静かな環境で議論を深めたい」と語った。
女性皇族が結婚後も皇室に残れるようにする手段に関して立憲民主党などは、新たに女性宮家を創設することを提案しているが、自民党の議論では対象外となった。
自民党は今後、政府有識者会議が示した残りの2つの案、「養子縁組を可能とし、皇統に属する男系の男子を皇族とする」「皇統に属する男系の男子を法律により直接皇族とする」の2案について議論し、意見をとりまとめる見通し。
これに関連し、林官房長官は18日午後の会見で、「国会の議論の結果を踏まえて、必要な対応を行っていきたい」と述べた。