高速道路を走行中に突然見えてきた“黒い物体”。

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男性「あぶね~」

その正体は高速道路にあるはずのない、「自転車」です。

高速道路に落ちていた自転車
高速道路に落ちていた自転車

これは、3月10日日曜日の昼ごろ、東名高速道路の上り線・大井松田インターチェンジ付近で撮影された映像。

なぜか3車線の中央付近に、自転車が放置されています。

動画撮影者:
たぶん何か黒い物があるなっていうのをまず認識して、そこがちょっと一瞬遅れたんですけど、近づくと思ったより大きいと思って、自転車だなって気付いたのはもうギリギリでしたね。

3月2日にも東名高速で別の落下物を発見

さらに2日土曜日に撮影された映像には、また“別の物”が映っていました。

高速道路に何かが落ちている
高速道路に何かが落ちている

東名高速道路を走行中、何かを避けるように車は大きく左側に蛇行します。

(後ろのカメラで映っている脚立)
(後ろのカメラで映っている脚立)

車の後ろ側にあるカメラの映像には、後続の車も間一髪でその“何か”を避けているのが見えます。

落下物の正体は脚立
落下物の正体は脚立

映像を確認してみると、高速道路上に突然現れたのは「脚立」でした。

動画撮影者の男性:
高速道路にのった時には、音がしたりとか、落下している様子が見えたりとか、そういうのはちょっと全然気付かなかった。2~3台ぐらいの車間の感じでやっと気付けたぐらい。

動画撮影者の男性:
考える余裕もなくて、ブレーキをドーンと踏んで、路側帯が空いているのが視野に入ったんで、左ハンドルをガッって切って、もう一回切って戻るような感じ…。

この時、撮影者は、ある恐怖を感じたといいます。

動画撮影者の男性:
跳ね飛ばして隣の車線に行ったら、ぶつかってもね、当たり所が悪かったら本当に死傷事故だと思うので、やっぱり怖いですね。

もし、脚立にぶつかって周りの車に当たってしまったら、また、無理に避けて隣のレーンの車にぶつかるなどして数台を巻き込む大事故につながってしまったら…、いずれにしても危険な状況だった今回の落下物。

NEXCO中日本によると、高速道路上の落下物の件数は、1年で5万6000件以上もあるといいます。

交通問題に詳しい高山弁護士によると、そもそも車の積載物は、転落しないような対策をする必要があるといいます。

交通問題に詳しい高山俊吉弁護士:
これに違反すると5万円以下の罰金、もしくは高速道路の場合3ヶ月以下の懲役、(また落下物を)放置した場合ですね、5万円以下の罰金になります。前者も怠っており、後者が起きたという場合には10万円以下の罰金。
死傷者が出てしまったということになると、7年以下の懲役・禁錮もしくは100万円以下の罰金それはもう重大な犯罪。
物を落とした時には通報が非常に重要です。高速道路などではそこに降りて動くことはできません。しかし、きちんと連絡だけはするというふうにしてほしい。

重大な事故を招きかねない、道路の落下物。
NEXCO中日本も、高速道路に物を落としてしまった時は、すぐに道路緊急ダイヤル(#9910)などに通報してほしいとしています。
(「めざまし8」3月12日放送)