2023年11月18日、和歌山市内のホテルで自民党青年局が開催した、「多様性」をテーマにしたパーティーの内容が問題になっています。

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自民党和歌山県連が主催するパーティーの企画をしたのは、世耕弘成前参院幹事長の秘書を務めた経歴をもつ、川畑哲哉和歌山県会議員です。

「めざまし8」が独自に入手したパーティーの内部音声には、クラブミュージックのような音楽に合わせて手拍子が。
撮影された写真には、スーツ姿の男性と、露出の多い衣装の女性たち。女性の一人は、男性の上に座っているように見えます。

パーティーで撮影された写真 2024年3月8日配信 産経ニュースより
パーティーで撮影された写真 2024年3月8日配信 産経ニュースより

パーティーの参加者によると、2回のダンスタイムがあり、「この状況に引いている人がいたのも事実」だといいます。さらに…。

パーティー参加者「口移しでチップを渡していた」

紙幣をダンサーに口移しで渡す以外にも、「ダンサーの尻を触っていたという話も聞いた」という証言もあり、目に余る行為があったといいます。

党本部から青年局の国会議員も参加し、約50人が出席したというパーティー。その直前には、自民党青年局・近畿ブロックの会議が行われていました。

翌日、自民党和歌山県連が主催するパーティーの企画をした川畑県議のフェイスブックには、「今回、『新感覚のおもてなし』というテーマのもと、『ダイヴァーシティー(多様性)』をコンセプトにして日程を構築させていただきました」と投稿。

“おもてなし”の具体的な内容について、めざまし8が川畑県議に聞いてみると、驚きの返答が返ってきました。

川畑哲哉議員:
ゴーゴーダンスみたいなものです。

「ゴーゴーダンス」とは、1960年代に流行した、音に合わせて自由に踊るダンスです。しかし、現役のゴーゴーダンサーは「口移しで何かとか、体を寄せて絡まるみたいなことはない、議員さんというしっかりとした立場の方が、適当なことを言うのは、迷惑極まりない」と怒りの声を上げます。

自民党・青年局長と局長代理が辞任

パーティーに参加した関係者によると、露出度が高い女性たちの写真が撮られたのは、パーティーが終盤にさしかかったダンサーたちによる、2回目のパフォーマンスの時。

5人のダンサーは、1度目より露出度が増した衣装に着替えており、そこで、口移してチップを渡すなどの行為があったといいます。

川畑議員によると、5人のダンサーへの出演料は 10万円。ダンスチームには「多様性」というテーマだけを伝えたといいます。

派閥の政治資金パーティーを巡る“裏金問題”に続き、新たに明らかになった“過激パーティー”。

さらに、自民党関係者によると川畑議員がこのようなパーティーを開くのは、今回が初めてではないといいます。

自民党関係者:
川畑議員は以前にも、党とは別の行事にダンサーを呼んでいました。

川畑議員は、今回のパーティーだけではなく、過去に開催した党が関係しない別の行事でも、ダンサーを呼んだことがあったという証言が…。

今回の“過激パーティー”を巡っては、参加した自民党本部・青年局長の藤原崇議員と、局長代理の中曽根康隆議員が役職を辞任。8日に行われた謝罪会見で、藤原議員は不適切な対応であったと謝罪する一方で、「自身は女性に触っていない」と主張しました。

――万が一触っていた時には、議員を離職なさいますか?
自民党本部・青年局長 藤原崇衆院議員:

えっと、それについてはですね…、あのー…ちょっと私の口からは今の時点では。
私の今の認識は、そういう認識であるということです。今の認識は触っていないということです。

――主張が変わる可能性があるんでしょうか?
それは基本的にないです。

――触っていたら議員をやめますか?
ちょっとそれはですね。あの…私、当時の記憶の中では触ってないです。で、それについては、ええ…そのままです。
ただそれについて、今の記憶でということ。それは基本的に間違いがないと思っています。ただ、万が一の時に議員辞職ということは、非常に重い話ですので。

また川畑県議は11日、記者団の取材に応じ、「このたびは、自民党本部の国会議員の先生方、全国の地方議員の皆様、自民党を応援してくださっている全国の皆様、和歌山県民の皆様に多大なご迷惑をおかけした。心からお詫び申し上げたいと思います」と謝罪。
自民党に離党届を提出し、受理されたことを明らかにしました。県議としての活動は続けるということです。
(「めざまし8」3月11日放送より)