三重県津市で、4歳の娘に暴行を加え死亡させた罪に問われている母親の判決で、裁判長が「甘えることも必要だった」とメッセージを送りました。
津市の工場作業員・中林りゑ子被告(43)は2023年5月、自宅で三女のほのかちゃん(4)をテーブルから転落させて頭にケガをさせるなどし、死亡させた罪に問われていました。
8日の判決で、津地裁は「育児が思い通りにいかないいら立ちから安易に連日の暴行に及び、動機は身勝手かつ短絡的」などと指摘し、懲役8年の求刑に対して懲役6年を言い渡しました。
西前征志裁判長は、裁判員らからのメッセージとして「周囲の人に甘えることも必要だったのではないか」などと語りかけ、中林被告は小さな声で「はい」と返事をしました。