来年春に卒業する学生などを対象にした合同就職説明会が、今月4日沖縄市で開かれました。
新型コロナウイルスの影響が弱まり、就職活動する学生や受け入れる企業にはある変化が見られました。

沖縄アリーナで開催された合同就職説明会には、県内の企業110社がブースを設けました。

学生は:
「色んな企業を見て自分の能力とか、どこに適正しているのかとかこういうイベントを通して、自分のフィットする企業さんを探しに来ました」

学生生活の大半を新型コロナウイルスの影響を受けながら過ごした就活生たちが重視していることを聞きました。

学生は:
「会社の人の雰囲気とか企業理念とか福利厚生も結構見ています」

学生は:
「一番は金銭面なんですけど、ワークライフバランスだったりそういう面の気にしながら話を聞いて決めているという感じです」

学生は:
「金銭面も大事なんですけど、一番は休みとか福利厚生がちゃんとしているところが良いなと思って話を聞きにきました」

就活生からは、やりがいも大事だという声も聞かれたいっぽうで、残業が少なく、休暇なども取得しやすい環境いわゆるワークライフバランスを重視する声が多く聞かれました。

企業の人事や採用に関するコンサルティングを行うRDフィールズの宮城敦代表です。

学生がワークライフバランスを意識する背景には、新型コロナウイルスが流行したことがあるのではないかと分析します。

RDFields宮城敦代表:
「コロナが開けてワークライフバランスを大切にするだったり、あと給与面を大切にする、休みを大切にするそういった学生が増えてきたなかと思います」
「沖縄県は観光業に従事している方が沖縄県内の4割から5割いらっしゃるというところで、やっぱり自分たちの身近な親世代だったり兄弟の働き方をみて、やっぱりコロナで大変な思いをしたっていうこともあって、より安定志向の学生が増えているかなと」

参加した企業からも、ワークライフバランスなどの職場環境を気にする質問が多いと話します。

沖縄サントリー取締役営業統括部長・兼浜政人さん
「やっぱり働きやすさというのは非常に重要視されているかなと思います」「自分の時間は持てるのかですとか、有給はしっかり取れるのかとか」

サンエー人財育成室・平良真夏さん:
「ライフワークバランスというところはかなり例年段々と目線としては厳しくなってきているというか、そこは求められているところかなという風に感じています」

沖縄銀行人事部調査役・新城知輝さん:
「労働時間フレックスタイムなどなど、あとは時間休の取り方など色んな働きやすさを皆さんには提供しているというところですので、そこはイメージしていただきながら学生のミスマッチを無くすような作業を心がけています」

県内では、若年層の失業率や離職率が全国平均よりも高い傾向にあります。

新型コロナウイルスの流行時には、オンラインでの企業説明会が主流でしたが、再び対面での説明会が開催され直接対話する機会も増えることで、学生と採用する企業の間で生じるミスマッチの解消が期待されています。

宮城代表は、ミスマッチを無くすためには企業の努力も必要としたいっぽうで、就活生には自己分析をしっかりとしたうえで、納得の行く就職先を選んでほしいと話します。

RDFields宮城敦代表:
「就活は内定をとること、そして、企業に入ることはゴールではないということあくまで大人への第一歩、社会人への第一歩」「友達が内定出たから仕方なく僕もここに入社しようかなという周りに惑わされない、そういった強い気持ちも大事だなと思います」

沖縄テレビ
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