小学生の男子児童から父親への“打ち明け話”。その内容は、まさかの被害についてだった。
父親は「『お父さんに話さなきゃならないことがある』と言い出して、『なあに?』って軽く聞いたら『40万円だまされた』と。重ね重ね出てきて、93万5000円になった」と話す。
一体、何があったのか。
「お金のことでバカにされてる記憶があった」
93万円にも及ぶ“金銭トラブル”。被害にあったのは、名古屋市内の小学校に通う小学生6年生の男子児童だ。
この記事の画像(7枚)父親によると、児童が5年生だった2022年11月から4カ月間にわたり、複数の同級生に現金をだまし取られ、金銭を支払っていたという。
子供・長男:
純金とだまされたメダルも、音楽の時間に見せられて。
きっかけとなったのは、1枚のメダル。小学生同士で金の高騰をめぐる“ウソの投資話”が持ち掛けられていた。
被害に遭った児童は、同級生3人から“純金製”だという1枚のメダルを見せられた。そして、同級生から「金は1グラム9000円。今後、価値が上がるよ」と“投資話”を持ち掛けられ、そのメダルを36万円で購入したという。
しかし、実際には数百円で販売されている名古屋港水族館の記念メダルだった。さらに…。
父親:
カナダ10ドル札。そこには、日本円のお札とは違う透かし、透明部分がありまして。
「珍しい紙幣」だと言われて買ったカナダの10ドル札。日本円で1110円ほどだが、25万円で購入。
小学生同士で起きた93万円にも及ぶ“金銭トラブル”。そのきっかけは、児童が同級生に言ったある言葉だった。
父親:
息子が「100万円持っている」という話を学校でしてしまったと。
子供・長男:
(同級生から)「お前んち貧乏なんだろう」とか、お金のことでバカにされてる記憶があったので、やっぱその見返したい気持ちはあったから。
家の経済状況を馬鹿にされたように感じたという児童。
入学祝いやお年玉など、親が将来のために貯めていた大切なお金を自宅から持ち出したという。
子供・長男:
親にいろいろ注意されて(お金の大切さが)だんだん分かってきた。
父親:
今いくら持っていて、これだけのお金で何がどれだけ買えるかっていうのを、改めて考えとして持てるような、お金の教育をしていきたいなと思っているところです。
父親によると、一部の同級生の親は謝罪し、93万円のうち25万円は返金されたが、70万円近くがまだ戻っていないという。
(「イット!」 3月5日放送より)