常陸宮さまご夫妻は、都内で開催された、がんの研究に貢献した研究者を表彰する「高松宮妃 癌研究基金」の学術賞贈呈式に出席された。
この基金は、母をがんで亡くした経験から、故・高松宮妃喜久子さまががん撲滅を願い、研究者を支援するために設立したもの。
喜久子さまは1992年に行われた国際シンポジウムで、「私は最愛の方をがんで亡くされました多くの方々と悲しみを共にするものでございます。私も母を60年前にがんで喪い、そして近年には高松宮様、さらに昭和天皇ががんで崩御されました。しかしながら、私はこのように痛ましい病気、がんを克服する日がやがて来るであろうと希望をもっております」とスピーチされていた。
喜久子さまのがん撲滅を願う切実な思いを受け継ぎ、2012年から常陸宮さまが総裁を務められている。
40年以上がんの病理学研究に携わり、多くの論文を発表していて、長年の功績により日本人として初めて「がん対策パリ憲章大賞」も受賞されている。
ご夫妻そろっての出席は7年ぶりで、受賞した研究者の功績をたたえ、拍手を送られた。