男性から金をだまし取るマニュアルを作った“頂き女子りりちゃん”と呼ばれた女の詐欺事件。だまし取った金と知りながら、貢がせていたホストの初公判が開かれた。

「俺の後ろにストーリーがついてきちゃう」貢がせた男の初公判

相手に恋愛感情を抱かせ、複数の男性から2億円以上を騙し取ったとされる“頂き女子りりちゃん”こと渡辺真衣被告(25)。

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その渡辺被告が騙し取った金と知りながら自身に貢がせていたとして、2023年に逮捕されたのが東京・歌舞伎町のホスト・狼谷歩こと田中裕志被告(26)だ。

田中裕志被告(田中被告のYouTubeより):
こんにちは狼谷歩です。ホスト始めて3年目になるんですけど、今のところ一応2年連続で、年間売り上げ1億円。我ながら主人公体質だということをかなり自負していまして、生きているだけで俺の後ろにストーリーがついてきちゃうんですけど。

2月22日午後3時過ぎ、名古屋地裁で田中被告の初公判が開かれた。証言台で何を語ったのか?

法廷に現れた田中被告は、傍聴席をきょろきょろ見回し、裁判官の質問に野太い声で返答した。
裁判官:
名前は?
田中被告:
田中裕志です。
裁判官:
今の職業は?
田中被告:
無職です。

起訴内容に間違いがないか問われると、冷静な様子で「はい」と答え、罪を認めた。

多額の現金の行方は?

裁判で解明が待たれるのは、貢がせた多額の現金の行方。

田中裕志被告(田中被告のYouTubeより):
家にある現金集めてみたわ。お金って持ってみたら分かるけどね、紙切れだよこれ。人が本当に欲しいものはね、お金じゃ買えないんだよ。

山積みにされた札束を置いて、客にホストクラブで多額な支払いをさせていた話をする田中被告。

田中裕志被告(田中被告のYouTubeより):
指名して3カ月ぐらいの女の子で、魚の形したヤカンみたいなやつを原価3000円ぐらいだと思うんですけど、1277万円で降ろしてもらったことがある。マザーテレサみたいな女の子だった。

田中被告の初公判を前に、FNNの接見に応じた渡辺真衣舞被告は「あゆむ君に頑張ってほしい。これをきっかけに人生やり直してほしい」と話していた。
(「イット!」2月22日放送分より)