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Gcomホールディングスグループは、1971年の創業以来、地方自治体を通じて地域社会の発展に寄与してきました。

経営理念の一つに「地方行政と共に社会課題を解決し、豊かな地域社会を築きます。」があります。この理念を果たす為、新規事業「デジタル議会プラットフォーム『まちだん』」を起ち上げました。



「住民の幸福度を上げたい」、それが『まちだん』の原点です。

住民が理想とするまちづくりを実現するには、住民が理想とする政策の推進が必要です。

そのためには、住民が政策立案の過程に参加することが重要で、「議会のもとに届く声」をもっと増やす工夫が肝要です。

私たちは、「開かれた議会」をデジタルの仕組みで具現化することで、より興味を持ってもらえる議会にし、住民の参加意識を高める仕組みを構築したいと考えました。

皆様のまちづくりを活性化する活動として、 「 まちだん 」 がお役に立てますと幸いです。

このストーリーでは、関係者の言葉とともに、事業立ち上げの裏側やサービスに込めたこだわりと魅力をお伝えします。


広がる議会と住民との距離への懸念から、デジタル議会「まちだん」の開発を決意

私は、議会への興味がどんどん失われていることに気が危機感を覚えていました。

友人の祖父が地方議会議員であったため、私は幼いころから地方議会議員と接する機会がありました。その経験から、経営理念『地方行政と共に社会課題を解決し、豊かな地域社会を築きます』を実現するためには地域課題解決の中心的存在である地方議会の支援が必要と考えました。地方議会議員の悩みを確認した結果『活動が伝わりづらい』『市民の声をもっと集めたい』との声があがりましたが、住民の反応は逆で、投票率は年々下がっており相互に“キョリ”がある状態だとわかってきました。また、開発当時は、コロナ禍の影響で議会の活動報告会が制限されたため、今までとは異なる形で現状を打破する必要がありました。


その為、時代にあった形で、議会と住民との距離を縮める手段が必要と考え、デジタル議会「まちだん」の開発を決意しました。

「まちだん」事業責任者 財前

議員仲間や地域住民、たくさんの人の協力を受けながらプロジェクトを進行

プロジェクト進行を振り返ると、最初のステップでは、当社の顧問でもあり、宮崎県日南市の前市長である崎田氏と地方議会と住民の距離を縮める議論を行ったことが最初でした。

幾度となく議論を重ね、事業を形にしていきました。


飫肥社中株式会社 﨑田代表


その結果、宮崎市議会の前議長である鈴木議員に案を持っていき、鈴木議員も同様の課題を抱えていることがわかり、実証実験を実施する方向で進むことになりました。

その際には、議会の特性上、全会派の同意が必要な中で、鈴木議員の尽力により実証実験を開始することができました。


プロジェクトの最初の段階では、未知の領域に挑戦し、手探りの状況でしたが、議員の皆様が積極的に参加し、チーム全体で議論しアイデアを形にすることで光が見えてきました。

特に、プロジェクトの3役をを務めていただいた皆様のリーダーシップは大きな支えとなりました。


プロジェクトチーム3役の皆様(左から島田議員、鈴木議員、山口議員)


また、リリースする前の早い段階から、住民も巻き込み、意見交換を行いながら進める事が出来たので、より良いものができあがった要因だと思っています。

この意見交換では、大学生や高校生23名の方に集まって頂きました。ただし、参加した学生の全員が、議員の活動を知らないと話していたので、「この事業を成功させたい」、「若い人も参加したいと思える議会を作りたい」とより一層強く思うようになりました。

宮崎市内の大学生・高校生と意見交換の様子


そして、2022年8月から住民への公開を開始しました。

公開と同時にアンバサダー制度を設け、一緒に盛り上げて頂ける住民の方を募集しました。

大変嬉しいことに、中学生から社会人まで計19名の方が応募してくださりました。また、少し前から、今回の取り組みに興味を持っていただいた、地方議会から宮崎市議会に視察の問い合わせが増えてきました。

このように、徐々にですが住民からや他の議会からの注目もあり、少しづつ成功への道を歩んでいると感じました。


市民公開記者会見&アンバサダー委嘱式の様子

まちだんを通したメッセージから地域の改善が実現。市民と議会をつなぐシステムとしての実感を得る

そして、実際に住民の方(ある保育園の保護者)から、各議員へ保育園を守るために、直接相談メッセージが届きました。

各議員の皆様に、それぞれの立場から問題に取り組んでいただく事ができ、とても感動したのを覚えてます。

この時、この事業を進めてきて良かったなと改めて感じました。


住民への公開を開始した後も、チームで多くの議論を重ね、議会事務局の職員さん発案の動画なども誕生しました。

少しずつ成功に向けて進めることができたのも、このようにチームとして一丸になれたことが大きいと感じています。

また、宮崎の住民の方に賛同していただき、教育機関などを含め、多くの関係者の方にご協力いただいたことも大変力になりました。


議会事務局の職員さん発案の動画(一般質問後の感想)


この実証実験は2021年12月から2023年3月まで実施しました。実証実験の効果を宮崎市議会より認めていただき、2023年11月に正式リリースできました。

正式リリース後は、実証実験時よりも住民から議員に相談が寄せられる状況であり、住民の議会や議員に対する関心が高まっていると感じています。

また、先日開催された、第18回目のマニフェスト大賞で「躍進賞 優秀賞」を受賞することができました。

今後も少しでも多くの地方議会にこの取り組みを広め、住民が安心して参加できるデジタル議会の実現に向けて取り組んでいきます。


マニフェスト大賞とは:地方自治体の議会、首長、市民などが行う地域の民主主義向上に寄与する優れた取り組みを表彰するものであり、2023年は、全国からの応募総数3,088件の中から選ばれた40の優れた取り組みです。

デジタルの力で時代に合った議員と市民の対話の形を可能にする「まちだん」

「まちだん」は、以下の課題を解決します。

課題①: 住民に議会の活動状況を知ってもらいたい

課題②: 議会報告会に足を運べない方から広聴できない

課題③: 住民から意見を聴取したい

このような課題を解決するため、「まちだん」を利用すると、住民はパソコンやスマートフォンから議員のプロフィールや活動を動画などで確認できる他、議員と直接メッセージをやり取りすることができます。また、同サービスを利用して議員は市民へアンケートを取ることが可能であり、“新しい様式”の意見収集が実現します。


(※1 )議会と住民がつながるウェブサービス。詳細は URL 参照

     https://machidan.jp/



POINT①より多くの声を 収集し、議会活動に反映できます

「まちだん 」 では議会報告会を動画配信し、住民から意見をもらうことができます。発言できなかった方や議会報告会会場に来れなかった方など、発言機会がなかった方の意見も広聴することができます。

さらに、「 まちだん 」 には住民の方の声を収集できるアンケート機能がついており、住民が今望んでいる政策を把握でき、議会活動への反映に役立ちます。


POINT② メッセージやアンケート機能により「開かれた議会」を実現できます

「 まちだん 」 では、住民からの個別メッセージをいつでも受け付けることができ、プライベート空間での広聴が可能です。

他にも、「自治会への要望を教えてください」といったアンケートを作成し、意見を募集することも可能です。

住民は、利用登録時に本名登録を必須としています。そのため、議員と住民の双方が顔の見える形で安心して利用できます。


共に開発を進めてきたエンジニアチームから一言

開発中の取り組みとして、これまで行政の街づくりについて情報が不足していたことや、報道によっては不祥事が目立ち、正しい政治家の活動が伝わりにくかったことに着目し、「まちだん」のリリースを通じて地域住民が政治家の活動を知る機会を増やし、政治への関心を高める機能の開発に取り組んできました。この過程で、多くの市区町村の活動状況をわかりやすく表示することや、デザインの改善に苦労しながらも、住民の意見を反映しやすい仕組みを構築することに努めました。今後は、住民が自らの関心から隣町や都道府県の活動にも興味を持ち、他地域との比較を通じてより良い政策を導入できるようなサイトに発展させることを目指しています。

主権者教育にも力を入れ、更なる発展を目指します

デジタル議会を通じて、幅広い層の関心を引き、政治に興味を持つ土台の構築が必要です。

その為には、主権者教育に注力する事が1つの手段であり、「まちだん」でも、力を入れていこうと考えています。現在も主権者教育に関して、取組んでいるところですが、もっと議会の声を聴く必要がありますし、多くの関係者とお仕事をしたいと思っています。少しでも興味がある方は、是非お声をかけてください。

一緒に地方議会から地域を活性化し、地域の笑顔を増やしましょう!




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