北海道三笠市で、日本遺産の旧炭鉱施設に侵入し現金が入った募金箱を盗んだとして、当時19歳の男2人が逮捕されました。

建造物侵入と窃盗の疑いで逮捕されたのは、いずれも札幌市に住む19歳の無職の男と契約社員の男の計2人です。

男らは2023年8月24日午前0時40分ごろ、三笠市の旧北炭幌内炭鉱の変電所に侵入し、入口付近に置かれていた現金約5000円が入った募金箱を盗んだ疑いがもたれています。

この変電所は日本遺産の構成文化財(地域に受け継がれている有形・無形のあらゆる文化財)に指定されています。

被害にあった「みかさ炭鉱の記憶再生塾」によりますと、男らはドアに巻かれていた鎖を工具で切り落とし、中に侵入していました。

警察によりますと2人のうち契約社員の男は、2023年12月から2024年1月にかけて暴行や窃盗など3件の事件で逮捕されていて、警察が余罪を調べる中で、事件への関与が明らかになりました。2人は知人同士で、警察の調べに容疑を認めているということです。

募金箱は施設の保存のために設置されていました。管理者によりますと、この施設では、2010年には窓ガラスが約20枚割れる被害が、2021年にはスプレーやペンキでいたずら書きをされる被害などが起こっていました。

また、若者を中心に心霊スポットとして夜中に無断で侵入される被害も多かったということです。

北海道文化放送
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