茨城県ひたちなか市で、女子高校生が車に引きずられ死亡した事故で、車に轢かれる前から高校生が路上に倒れていた可能性があることが分かった。

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事故は、今月9日、ひたちなか市の駐車場で、高校2年の女子高校生が72歳の男性が運転する車の下敷きになった状態で見つかり、死亡が確認されたもの。

 

その後の取材で、車のバンパーの下の部分にはへこみがあったものの、ボンネットやフロントガラスには損傷がなかったことがわかった。

警察は、高校生が何らかの理由で道路に倒れていたところ、走ってきた車に引きずられた可能性があるとみて、当時の状況を詳しく調べている。

このニュースについて、上法玄解説委員に話を聞いた。

 

ーー事故現場はどんな場所か。

車が女子高校生を轢いたとみられる場所は片側3車線の交通量の多い道路で、女子高校生は約20分、9キロにわたって引きずられたとみられます。

 

ーー人を轢いたことに気がつかないということはあるのか。

女子高校生をはねた車は、バンパーの下がへこんでいるものの、ボンネットやフロントガラスなどに損傷はなかったということで、既に倒れていた状態の女子高校生を轢いた可能性があります。

 

ただ現場は見通しの良い直線道路なので、街灯もあり、倒れている人間が本当に見えなかったのか、女子高校生を轢いた後も、人間を引きずれば、相当な異音が出たと思われ本当に気が付かなかったのか、運転手の男が72歳ということで、認知機能が正常だったかも争点です。

ーー警察が男性を逮捕しない理由は?

一般的に死亡事故の場合は運転手が逮捕されるケースが多いです。

ただ、今回の事故は運転手の通報により発覚していて、現時点では証拠隠滅や逃走の恐れがないと判断され逮捕されていません。

 

まず、どんな状況であれ車の運転手に過失責任が全くないということはあり得ません。

「気が付かなった」と言っている運転手の供述が、捜査で明らかになった事故の状況から嘘と判断されれば、逮捕もあり得ます。

 

まずは女子高校生がどうして倒れていたのか、いつ亡くなったのか、運転手は本当に気が付かなかったのか、今後の捜査で解明していくことになります。

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社会部
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