本島内のダムの貯水率が50%を下回ったことを受けて県企業局は11日、人体に有害な有機フッ素化合物・PFAS対策のため、取水を停止していた本島中部の水源からの取水を再開しました。
供給される水は国の暫定目標値を大きく下回るとされていますが、県民からは不安の声も聞かれます。

県企業局によりますと12日、午前0時時点の本島内にある11のダムの貯水率は49.6%となっています。

沖縄気象台が発表した1カ月予報では、降水量は「ほぼ平年並み」の予想で、貯水率の回復は見込めない状態が続くと見られます。

県民の反応:
「不安ではあります」「皿を洗う時とか少しでも止める意識というのをやっていきたい」
県民の反応:
「(断水になると)生活用水やトイレとか大変だなと思うのでダムの水が無くなるとちょっと心配ではあります」

貯水率が50%を切ったことを受け、県企業局はPFAS対策のため取水を停止していた嘉手納井戸群と天願川からの取水を12日から再開しました。

いずれの水源も国の暫定目標値を下回っていて、県企業局によりますと、北谷浄水場で導入している活性炭でPFASを除去するため、供給される水のPFASの濃度はさらに低減するとしています。

一方、PFASをめぐっては、発がん性など人体への悪影響が指摘されていることから不安の声も聞かれます。

県民の反応:
「アメリカと日本の基準値が全然違うじゃないですか、今は大丈夫だと言われているけど、まだ研究が進んでいないから、彼ら(子ども)が大人になった時にどうなるかわからないから、それに関してはめちゃめちゃシビアに気にしています」

沖縄テレビ
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