北朝鮮の金正恩総書記は8日、軍の創設を祝う式典に出席し韓国を第一の敵対国とみなし、常に臨戦態勢を維持すると演説した。
9日付の労働新聞は、金総書記が娘とともに朝鮮人民軍の創設76年に合わせ北朝鮮国防省を訪問したと写真付きで報じた。
演説した金総書記は1月、韓国を「第一の敵対国」として憲法改正を指示したことについて「当然の措置」だと主張した。
また、金総書記は韓国の尹錫悦政権について「戦争熱に浮かれて狂気を振りまく突然変異」と批判した上で「我が軍隊はさらに力を持ち常に臨戦態勢を維持しなければならない」と述べた。
朝鮮半島では2024年に入り南北双方による砲撃や北朝鮮の相次ぐ巡航ミサイル発射で軍事的緊張が高まっている。