7日夕方、群馬・伊勢崎市で小学生ら12人に次々とかみ付いた四国犬。専門家に話を聞くと、「よく人にかみ付く方の犬。ペットにするような犬じゃない」と指摘する。

「犬が興奮して、子どもを3回ぐらいかんだ」

カメラの前で憤りの声を上げたのは、小学生ら12人に次々とかみ付いた四国犬に、飼っていたトイプードルをかまれた女性。かまれたトイプードルは、その後 死んだという。

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飼い犬がかまれた女性:
あの犬「怖いわね」って言った。その犬にかまれて死んじゃった。ちゃんとしっかり監視してたら、そういう事件は起きなかった。

記者リポート:
小学生たちがかまれたのがこちらの公園です。 辺りは住宅街です。 そして、下校時間だったため、当時、子供たちはたくさんいたということです。

7日、午後4時すぎ、群馬・伊勢崎市の2つの公園付近で、7歳から10歳の小学生ら12人が次々と犬にかまれ、このうち5人が救急搬送された。

犬にかまれた男性:
最初にかまれちゃった子は、以前、犬にかまれたことがあって、犬嫌いの子だったもんですから、真っ先に駆け出しちゃったんですね。 「ギャー」って言って逃げたもんですから、犬が興奮して追いかけて、3回ぐらいワンちゃんにかまれた。

駆けつけた警察官が捕獲したのは、体長130cmの2才のオスの四国犬。どういった犬種なのだろうか。

アジア動物医療研究センター パンク町田センター長:
世界の色々な犬種の中でも、よく人にかみ付く方の犬です。 基本的にワンマンドックと言いまして、飼い主ただ一人に慣れる性格です。家族用でペットにするような犬じゃないです。

時速60キロに達する走りを生かし、イノシシ狩りなどで活躍する四国犬。飼い主以外の人に慣れることは少なく、ペット向きではないという。

アジア動物医療研究センター パンク町田センター長:
(2歳だと)血気盛んな年齢で、ケンカも覚えたてなんじゃないですかね。 自分で勝てそうな人間を選んだら、子供だったということだと思います。

小学生、そして、近所のトイプードルを襲った。 四国犬はどのように管理されていたのだろうか。飼い主を直撃すると、こう話す。

犬の飼い主:
どこから逃げ出したのかも把握できてないんです。 犬にしてみれば、小学生が逃げたりしたもんですから、遊び半分で追いかけて、甘がみをしたのかなというふうに私は思ってはいるんです。ただ、こういったことになってしまった以上、ご迷惑をおかけして大変な思いをさせて申し訳なかった。

警察は、この飼い主に動物愛護条例違反の可能性もあるとみて捜査をしている。
(「イット!」2月8日放送分より)