いよいよ来週の日曜日に迫ったおきなわマラソン。

4年ぶりとなる今大会は42.195キロを走るフルマラソンと10キロロードレースが開催され県の内外からエントリーしているおよそ9千人が春の中部路を駆け抜けます。

フルマラソンでの完走を目指しコツコツと練習に励む最高齢ランナーに密着しました。

朝の7時、軽快な足取りで走るのは高良光雄さんです。※高良さんの高は「はしごだか」

そのお年は・・89歳!

おきなわマラソンに第1回から出場している高良さんは今大会のフルマラソンに参加する最高齢ランナーです。

高良光雄さん
Qどんなことを考えながら走っていますか?
「考えること色々ありますよ、事業のことやら生きざまのことやら」

Qマラソンの魅力は?
「体を動かす仕事として基礎になっているから、それが魅力かもしれませんね」

高良さんの職業は産婦人科医で、去年個人院を開業して40周年を迎えました。

昼夜関係なく長時間にも及ぶ出産に立ち会う為には体力が必要です。

高良光雄さん
「付き合う時間が長いですよね。すぐ生まれるという訳ではない。マラソン自体が健康づくりだからそれだけ立ち会えるという」

高良さんがフルマラソンに初めて挑戦したのは51歳の時。それ以降、様々な大会に出場し、おきなわマラソンでの自己ベストは3時間20分台です。

宮古島トライアスロンも9度完走しました。

しかしこうした日常が一変します。

新型コロナウイルスの感染拡大でマラソン大会が相次いで中止に。

そんな中でも体力を維持しようと高良さんは院内にあるランニングマシーンを使ってトレーニングに励んできました。

高良光雄さん
「最低30分以上はやっていますね。長いときは一時間ぐらい。ある程度体力がそのまま維持して継続できるんじゃない」

高良さんの姿に産婦人科医院の職員も刺激を受けています。

金城由美さん
「負けないように毎日頑張っています」

風巻香織さん
「(マラソンを始めて)体力がつくようになりました、だから夜勤とかしてもそんなに疲れない」

4年ぶりにフルマラソンを走る高良さん。いくつになっても挑戦し続ける姿を通して伝えたい思いがあります。

高良光雄さん
「お年寄りの励みにもなるかなという、大げさな希望ですけど。どうしてもお年寄りだから無理しちゃだめだと封じ込められちゃう我々は。それをはね返す意味もありますよ。頑張ればこれだけ走れるんだという希望が少しでも出て頂ければ」

多くの人に希望と勇気を届ける高良さんに今大会の目標を伺いました。

高良光雄さん
「目標は完走すること!6時間15分で入れればなと、できたらあのガードをこじ開けて入りたい」

89歳の市民ランナー高良光雄さん。栄光のフィニッシュゲートにむけ力強く突き進みます。

沖縄テレビ
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