ダムの貯水率が下がり続けています。
少雨の影響で本島にある11ダムの貯水率は51.8%で平年を25.8ポイントも下回っています。こうした中、県企業局はPFAS対策で停止してきた本島中部の河川からの取水を再開する方針を固め、7日にも市町村に説明する予定です。

2023年8月から少雨が続き、「沖縄の水がめ」と呼ばれる本島北部・やんばるのダムも貯水率が低下し続けています。

佐久本浩志アナウンサー:
「大宜味村の大保ダムです。ダムの貯水率が4割を切り、かなり水位がさがっています」

5日現在、大保ダムの貯水率は39.1%で、湖面に沿って赤土部分が帯のように連なっています。
このほか、福地ダムとつながる貯水ダムの辺野喜ダムが48.6%、新川ダムが12%などと、5つのダムを合わせた貯水率は48.5%と5割を切りました。

週末から5日にかけて本島地方は各地で雨が降っていますが、県企業局の担当者は「貯水率が回復するほどの雨量にはなっていない」と話しています。

こうしたなか県企業局は、5日対策本部会議を開き、ダム貯水率が50%を下回った場合、有機フッ素化合物PFASの対策のために取水を停止している中部の4つの水源のうち、比謝川を除く3つから再開する方針を固めました。

県企業局は、今週中に関係市町村や渇水対策連絡協議会へ報告し、正式決定する見通しです。

今月10日頃にもダムの貯水率が50%を下回る見込みで、県企業局の松田局長は、「今後も少雨が続き、貯水率の低下が続く場合には、制限給水の検討も想定される」と話し、県民に節水の協力を呼びかけています。

沖縄テレビ
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