居酒屋の入口近くにある看板に貼られた「入店禁止」の張り紙。
X(旧Twitter)に投稿されたこの張り紙の内容が、物議を醸している。

店主「もう切れましたよ!」 事の顛末は…

この記事の画像(10枚)

注 南海電鉄関係者様すベて入店禁止とさせて頂きます!!
入店後南海様とわかった時店で精算、出店おねがいします!!(原文ママ)

怒った顔のイラストと“怒りマーク”を加え、入店禁止を強く訴える張り紙。

支払い代金を巡ってトラブルが起きたのは、南海電鉄の関係者がよく訪れるという、大阪・泉佐野市の居酒屋。
居酒屋の店主は、事の顛末についてこう語っている。

居酒屋の店主:
去年の秋ぐらいやったと思います、11人で(来店した)。3時間ぐらいは十分どんちゃん騒ぎやってくれてました。
外に出て、「あれおかしいな」と思ったん違うかな、誰かがな。それから入れ替わり立ち替わり、「明細書出せ」「何出せ、これ出せ」ってな。
ひとりの人が「こんなもん高いやないか、ぼったくりやないかい」って言うてきたわけですよ。
もう切れましたよ!血圧上がりましたわ

店主によると、南海電鉄の関係者は、その後 飲食代5万6000円を支払い、退店。
トラブルが起きたのはその後で、警察を呼ぶ事態にまで発展。それでも収まらず、店主はある提案をして折り合いをつけたと話す。

居酒屋の店主:
「ほんならお前らは、なんぼで納得するんや」と言うたら、「俺らは1人4000円で納得する」。
だから11人分、4万4000円の計算にして、1万2000円を返金したんです。
1人3万円って言うんやったら、ぼったくりや言われてもこれはもう仕方ないけども、正当な値段もらって、なんでそこまで言われなあかんと。自分らの飲んだ量を考えてみ、と。3時間、どんだけどんちゃん騒ぎして飲んだんか、と

南海電鉄は「イット!」との電話取材に、代金を巡って起きた店とのトラブルについて、謝罪した。

南海電鉄広報:
当社の従業員がお騒がせしていることをお詫び申し上げます。
業務外の事象と認識しておりますので、コメントは差し控えさせていただきます。

その後、張り紙は撤去へ

今回のように、入店お断りの張り紙を出すことは、法律上の問題はないのだろうか。

みずほ中央法律事務所・三平聡史弁護士:
ここに侮辱的なことが書いてあったら、全く別の問題が発生しますけれど、侮辱的な内容ではないので、この張り紙自体が違法だということはないと思います

2日、南海電鉄から店に対し、「張り紙を剥がしてほしい」と電話があったといい、店主はその求めに応じた。

居酒屋の店主:
もう何事もなく、平和が一番ですよ
(「イット!」2月2日放送分より)