三重県鈴鹿市のアパートで77歳の男性が殺害された事件で、11日朝、男性の妻が取材に応じ「信じられない」と胸の内を語りました。

 ハーモニカと歌に合わせ、手拍子をする男性。鈴鹿市末広北のアパートで殺害された、近藤康夫さん(77)です。

 動画を撮影したのは同じハーモニカ教室に通う男性。趣味仲間の死に無念をにじませました。

同じ教室に通う男性:
「やっぱり寂しいよね。早く犯人見つかってほしい」

Q.最後に会ったのは?
「年末。公民館の練習で。ハーモニカもものすごい、一番上手なくらい。発表会が3月にある。それに向けて練習していた。明日そろそろ仕上げで練習せなあかんなと思っていたらこんなことになっちゃって」

 事件の発覚は9日午後3時40分頃で、近藤さんと連絡が取れないことを心配して部屋を訪れた親族が、リビングで仰向けに倒れている近藤さんを発見しました。警察に通報しましたが、死亡が確認されました。

 警察によると、近藤さんの首には衣類が巻き付けてあり、絞められたような痕がありました。司法解剖の結果、死因は首を圧迫されたことによる窒息死だったことが分かりました。

 警察は、何者かが近藤さんの首を絞めて殺害したと断定し、捜査本部を設置。11日朝も、複数の捜査員が周辺の住民に聞き込みを行うなどしていました。

知人男性:
「(付き合いが)長いですね。物心ついたときからのお付き合いです。良い方でしたよ。仕事で帰ってきて頭下げたら向こうもにこやかな顔してね、頭下げてくれて。ごく普通の良い方でしたけどね」

 捜査関係者によると、近藤さんは圧迫されたことで首の骨が折れていたほか、顔や頭などに複数の皮下出血も確認されているということです。

 11日朝、近藤さんと別居中だった妻が取材に応じました。

近藤さんの妻:
「康夫の妻です。びっくりしましたね、信じられない。別に喧嘩して出て行ったわけではない。自分1人で生活したいって言って、別居しとったもんで」

 妻によると、近藤さん夫婦は別居しておよそ3年ですが、別居した後も、共に時間を過ごすことがあったといいます。

近藤さんの妻:
「そこにある畑に来たり。(Q.月1で会っていた?)そうですね、会える状態ですね」

Q.(容疑者に)見当つかない?
「そうですね」

 通報した親族が訪れた際、玄関ドアにはカギがかかった状態だったという近藤さんの部屋。事件発覚を遅らせるためだったのでしょうか…。

 警察は、近藤さんの交友関係や事件直前の行動などを調べ、近藤さんを殺害した人物の行方を追っています。

東海テレビ
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