24時間営業の無人販売店。男が、手にした商品の会計をしようとしている。ポケットから財布を取り出すと、現金ではなく“紙”を支払い箱の中に入れた。

達人の一品板橋店提供
達人の一品板橋店提供
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男は商品をリュックサックの中に入れると、そのまま立ち去った。

達人の一品グループ代表・井口智明さん:
お金を入れるふりをして入れずに、そのまま持ち帰った

被害はこれだけではなかった。
11月27日の午前2時半過ぎ、客のいない都内の無人販売店に、顔を隠すようにフードを深くかぶった全身黒ずくめの男が入ってきた。

男は、すぐに入り口近くのショーケースを開け、商品を取り出すと、持ってきたかばんの中に入れる。続いて、反対側のショーケースに移動すると、迷うことなく商品を1つ取り出し、かばんの中へ。

男はその後も商品をかばんにしまい込み、約8,000円分の商品を盗んでいった。わずか3分ほどの手慣れた犯行だった。

わずか2週間足らずの間に3回も犯行に及ぶ

被害に遭ったのは、スイーツを中心に扱う24時間営業の店「達人の一品 板橋店」。2023年10月にオープンしたばかりでの被害に、店の代表は憤りを隠せない。

達人の一品グループ代表・井口智明さん:
無人店舗って、そんな莫大な利益が出るわけじゃないんで、ギリギリの中でやってるんで、やっぱり非常に悲しい気分になりました。もう単純に商品を選んで、そのまま出て行ってしまうので、本当に単純に万引きをしていくような

同じ人物によるとみられる犯行は、これだけではなかった…。

1週間前にも、同じように全身黒の服装に身を包み、帽子をかぶった男が店へ。この時も、持ち込んだかばんに約6,000円分の商品を次々と入れると、わずか2分半で店をあとにした。

防犯カメラには、さらにその1週間前にも商品を盗んでいく様子が記録されていた。わずか2週間足らずの間に、3回も犯行に及んでいたとみられる。

達人の一品グループ代表・井口智明さん:
やっぱりわれわれも苦しい中でやってるんで、万引きはちょっとやめて頂きたい

店は、警視庁に被害届を提出。今後に向けては、店の見回りを増やすなど対策をとる考え。
(「イット!」12月22日放送より)