内閣府が公表した11月の「景気ウォッチャー調査」では、景気の実感を示す「現状判断指数」が前の月から変わらず49.5ポイントだった。
「インバウンド売り上げが、かなり好調。海外の高級ブランド品や時計が円安の影響もあって売り上げ伸びている。(近畿の百貨店)」などと人出が戻り、前向きな声が上がっている一方、「値上げはある程度受け入れられて、売上額は100%を超えているが、数量は90%台前半。(東海のスーパー)」といった物価高の影響を受けた意見もあがった。
また、2カ月から3カ月後の景気の見通しを聞いた「先行き判断指数」は前月比で1.0ポイント上がり、4カ月ぶりのプラスだった。
「新型コロナ感染症の5類移行後、初めての年末年始で帰省客の増加も予測され、食品や土産品を中心に売り上げが増加することが見込まれる(東北の百貨店)」などと人の流れが戻ることを期待するコメントが多かったが、継続する物価高を懸念する声もあがった。