自民党の派閥の政治資金パーティーをめぐる問題を受けて、岸田首相が岸田派の会長を退く意向を固め、党幹部に伝えたことがFNNの取材で分かった。会長を退く決断をした背景について、与党キャップの木村記者が解説する。
6日に「派閥パーティの自粛」を指示した岸田首相だが、高まる批判に対して焼け石に水の状態で、就任後も続投にこだわった派閥会長の座を手放すことになった。
今回の決断について、ある関係者は「このままでは世論が納得しないと判断した」と話している。
一連の問題が起きて以降、自民党内では、「派閥そのものに厳しい目が向けられている中で、総理がこのまま派閥のトップを続ければ、政権がもたない」との声が上がり、その声は日を追うごとに高まっていた。
こうした中で、政権幹部が「総理を続けるためにも退いたほうが良い」と助言したという。
一方、国会では、2021年の10月まで安倍派の事務総長を務めていた松野官房長官を、野党側が追及した。
7日午前の参議院内閣委員会で、立憲民主党の石垣のり子参議院議員は、「政治資金収支報告書に記載されていないキックバックを受け取られたことはあるでしょうか」と詰め寄った。
安倍派幹部でもある松野博一官房長官は、「私の所属する清和政策研究会（安倍派）において」「今後、事実確認の上、適切に対応するものと認識しております」と応じた。
自民党本部では、このあと12時から安倍派が派閥の会合を開く予定で、対応が注目される。
※FNNでは「自民党派閥の政治資金問題」を継続取材しています。情報提供してくださる方は、ぜひこちらまでご連絡ください。
