国民民主党の玉木代表は3日、フジテレビ「日曜報道 THE PRIME」に出演し、前原誠司氏が離党と新党結成を表明したことについて初めて公の場で発言し、「年末の新党立ち上げは、政党交付金をもらうためではないか」などと批判した。

前原氏は、11月30日に記者会見を開き、路線の違いなどを理由に国民民主党を離党し、国会議員5人が所属する新党「教育無償化を実現する会」を結成することを表明している。

玉木氏は、前原氏の離党表明について、両氏が争った9月の代表選を挙げ、「公平な民主主義に基づいた党内選挙によって決着をつけた。代表選は何だったんだということになる」と批判。そして、「選挙が終わった後は『ノーサイド』と言っていたので、私も一丸となってやっていこうという体制を築いた。極めて残念だ」と述べた。

一方、新党結成を巡っては、1月が政党交付金の額の基準日となることを念頭に、「年末に新党を立ち上げるのは、政党交付金をもらうためにやっているのではないかとの批判を免れない」と指摘。また、前原氏とともに離党して新党に参加する議員の中で、比例代表で選出された議員については、「党に入れてくれた票があって、その党の枠で通った人。いろいろな思いがあるのであれば、辞職してやるべきだ」と述べた。

さらに、自民党に対峙するための野党結集を訴える前原氏について、「自分でバラしている。常にバラしてきている」と、過去の前原氏の政治経歴も示唆する形で非難した。

前原氏の離党・新党結成の表明後、玉木氏が公の場で意見を述べるのは初めて。

政治部
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