改善策は林真理子理事長名で30日、文部科学省に提出された。

アメフト部の部員3人が大麻所持などで逮捕された今回の問題の原因について、「古い体質~ウチのことはウチで収めるという組織風土」を取り上げ「強固なムラ社会の意識が大きな原因」と指摘した。さらに秘密主義や排外主義があったと認めた。

またアメリカンフットボール部の今後については、「廃止(廃部)とする方針を承認しました」とする一方、「常務理事会、理事会の議を経て、最終的に学長の決裁により決定」としている。

違法薬物使用の再発を防止する対策としては、競技スポーツの管理体制を見直すとしている。具体的には、事件の現場になった「寮」について、競技部学生寮共通の「学生寮規則」を作るとともに、寮生活の規律を維持する「寮監」を配置するとしている。

また、すべての競技部の学生に対し「薬物乱用防止等コンプライアンス研修」を行う他、定期的にアンケート調査の実施や、違法薬物に関わらないという誓約書の提出も求める。

さらに、競技部学生の入試制度も見直すとして、「学力の担保を明確に把握できる入試制度の在り方を、入試管理委員会を中心に協議し、令和7年度入試からの導入を検討」するとしている。

今回問題となった警察への通報については、「一定の蓋然性が認められたときは、警察に情報提供し、連携することが必要」「役職者の個人的な関係ではなく、所轄警察署など正式なルートでの情報提供、相談を行う事を徹底します」としている。

プライムオンライン編集部
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