航空自衛隊は27日、宇宙分野での民間の先端技術や知見を得るため、東京都内のシェアオフィスに新設した拠点を報道陣に初めて公開した。
宇宙分野のスタートアップなどが入る港区虎ノ門のシェアオフィスに10月2日に新設された「宇宙協力オフィス」。民間企業が持つ先端技術や知見を防衛装備の研究開発などに生かす狙いで、賃料は半年で1320万円だ。
宇宙や通信分野に関わる自衛官2~3人が常駐して情報収集などにあたっていて、10月は21日間で延べ54人が活動し、自治体や大学、海外企業など合わせて35件の訪問を受けたという。
担当者は新拠点について、「敷居が高くなく、フランクに話しやすいと言われる。イノベーティブな議論に発展しやすく、我々にとって気づきも多くあり、非常に有益だと感じている」と語った。