ロシアの政党の党首がウクライナから子どもを連れ去り、養子にしたと調査報道の専門メディアが報じた。
ロシア反体制メディア出身の記者らでつくる調査報道機関「バージヌイエ・イストリイ(重要な話題)」によると、ロシアの左派系政党「公正ロシア」の党首で下院議員のセルゲイ・ミノロフ氏は2022年8月、妻と訪れていたウクライナ南部のヘルソン市の孤児院から当時、生後10カ月の女の子と2歳の男の子を連れてロシアに帰国した。
連れ去りから4ヶ月後の去年12月、モスクワ裁判所は生後10カ月だったマルガリータ・プロコペンコちゃんをミノロフ氏の養子と認定し、名前を「マリーナ・ミノロワ」、出生地をモスクワ郊外のポドリスク市とする変更を認めたという。
軍事侵攻後、ロシア側によるウクライナの占領地域からの子どもの連れ去りは国際的な問題となっている。
調査報道機関は連れ去られた子どもの養子縁組が確認されたのは初めてで、養子縁組を取り消し、ウクライナに子どもを帰すことは極めて困難になると報じている。
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