名古屋市中区のマンションで男性の遺体が見つかった事件で、遺体は手首を「トラロープ」で縛られていたことがわかりました。
21日、名古屋市中区新栄2丁目のマンションの一室で、住人の阿部光一さん(42)が寝室のクローゼットの中で死亡しているのが見つかりました。
警察は、殺人も視野に死体遺棄事件として捜査を始めていますが、その後の捜査関係者への取材で、犯行現場で特徴的なロープが使われていたことが分かりました。
(リポート)
「遺体の手首は“トラロープ”と呼ばれるロープで縛られていたということです」
工事現場などで使われる、黄色と黒のいわゆる「トラロープ」。遺体は毛布のような布を被せられ、前に手を組んだ状態で手首を縛られていたということです。一般的な家庭では、あまり目にすることがない特徴的なロープですが、犯人が持ち込んだものなのでしょうか。
解剖の結果、阿部さんは10月上旬までには亡くなっていた可能性が高いとみられています。
東北地方に住む阿部さんの姉が、名古屋で暮らす阿部さんと最後に電話で話したのは9月の末です。
その後に連絡が取れなくなったことから警察に相談があり、事件が発覚しましたが、現場からは阿部さんのスマホが見つかっていないことがわかりました。
警察は、何者かが遺体の発見を遅らせようとスマホを持ち去った可能性があるとみて調べています。