国会は22日の衆院予算委員会で、立憲民主党の野田元首相が質問に立ち、自民党の世襲議員の多さが問題だと指摘した。野田氏は「首相は三世ですよね。ジュニア（翔太郎氏）に委ねると四世だ」と指摘した上で、「ルパンだって三世までですよ。歌舞伎役者じゃないんだから…」と岸田首相を引き合いに、自民党の世襲問題を指摘した。
立憲民主党の最高顧問を務める野田佳彦元首相は、22日、衆議院の予算委員会の中で、岸田内閣の副大臣・政務官の辞任ドミノについて「適材適所という言葉が、残念ながらこれほど貶められた事態はない」と批判した。その上で、委員会室で総理の横に居並ぶ閣僚の顔を眺めながら、「適材適所で選んだと思いますが、半分が、お父さんの顔が浮かぶ。義理のお父さんやおじいちゃんの顔が浮かぶ人もいる」「私は世襲多すぎるんじゃないかと思います」と世襲議員の多さを指摘した。
さらに岸田首相に対して「総理は三世ですよね？ジュニアに委ねると四世でしょ？ルパンだって三世までですよ。歌舞伎役者じゃないんだから…」と指摘した。
これに対し岸田首相は「自民党においても議員の候補者選定において、様々な行動・民意を汲み取る仕組み公募予備選挙など続けてきた。引き続き人材を広く募集・発掘する取り組みは、続けていかなければならない」と答弁したが、自身の息子の翔太郎前首相秘書官への指摘については言及を避けた。
立憲民主党は、世襲を制限する法案を今国会に提出している。
