上空を飛び回っているのは、ツバメの大群。
空を覆うように、所狭しと暴れ回るように飛んでいる。

奇妙な光景に、撮影者は「おーすごい! たくさんいる! いったいどういうことなんだ!」と声を上げた。

さらに別の場所でも、無数のツバメが電線に止まり、道路上も占拠し、その後、一斉に飛び立つ。

この映像は、中国南部で撮影された。

鳥類の生態にくわしい 東京大学名誉教授・樋口広芳さん「バラバラに狂ったような飛び方をしている。ちょっと異常だなという気がします」

しかし、映像をよく見るとツバメに異変が。

目撃者によると、飛んでいたツバメは突然落下し、そのまま死んでしまったという。

道路には、複数のツバメが落ちているのがわかる。

地元メディアによると、急激に気温が下がり、死んだ可能性があるという。

撮影されたとみられる日の最低気温は9度。
3日前から比べると、11度も下がった。

鳥類の生態にくわしい、東京大学の樋口広芳名誉教授は、「ツバメは、体温を一定に保つことのできる恒温動物。(気温が)下がったことで、死ぬことはまずないんじゃないか?」と話す。

今回ツバメが死んだ原因として、農薬による食物汚染の可能性を指摘した。

中国のSNSでは、「なんて悲しい光景なの」、「悪いことが起きるサイン」などのコメントが上がっていた。