21日、日本最大の湖、滋賀県の琵琶湖を取材すると、橋脚の黒くなっている部分よりもはるか下に水面があった。

近畿の水がめ、琵琶湖。
21日の水位は標準より-61cm、渇水状態だ。

原因は、この秋の雨不足。

この水位の低下で、普段は湖に沈んでいる坂本城の石垣が姿を現した。

坂本城は、本能寺の変を起こした明智光秀の居城として知られ、正確な位置や規模が不明なため、「幻の城」ともいわれている。

「坂本城を考える会」山本正史さん「(普段は)このあたりまで水位があるから、全然この石が見えないんです。(歴史的側面では?)それは良かったんですけどね、われわれ県民としては、ありがたいな、いや、ありがたくないなと複雑な気持ち」

西日本では今、各地で水不足が深刻化している。

愛媛・大洲市の鹿野川ダム。

本来ならダムの底に沈んでいるはずの橋が現れた。

11月1日に貯水率が0%となり、その状況が21日も続く危機的状況。

気象庁によると、9月と10月に発生した台風は合計4個と、統計開始以来最少を記録。

このため、例年と比べ秋の降水量が少なく、西日本各地での渇水につながったという。

21日、2023年12月から2024年2月までの3カ月予報が発表された。

気になる西日本の降水量。

12月は、ほぼ平年並みだが、1月・2月は平年並みか平年より多くなる予想。

また、関東など東日本は暖冬傾向。

平均気温は12月が平年並みか平年より高く、1月・2月は平年より高い予想。