踏切の警報音が鳴っているときに、無理に渡ろうとする歩行者や自転車の姿。さらに、遮断機が閉まり始めたタイミングで、自動車も踏切内に入ってきてしまった。

なぜ危険な横断をするのか…
なぜ危険な横断をするのか…
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自動車は線路内に立ち往生。危険な横断をする背景には、この場所が「開かずの踏切」と呼ばれていることが関係していた。

目撃者が閉じ込められた車に近づき…

11月9日、神奈川・横浜市にある並木踏切付近で撮られた映像。

無理に渡ろうとする歩行者や自転車
無理に渡ろうとする歩行者や自転車

電車が通り過ぎ、遮断機が上がり始めている中、すぐに警報音が鳴り始める。歩行者や自転車は警報を無視して急いで渡ろうとし、一番後ろには黒い自動車も見える。

渡り終える前に遮断機が下りた
渡り終える前に遮断機が下りた

しかし、自動車が踏切を渡り終える前に遮断機が完全に下り、線路内に閉じ込められてしまう。この一部始終を見ていた目撃者は、慌てて線路の方に走り、すぐに非常停止ボタンを押す。

目撃者が非常停止ボタンを押した
目撃者が非常停止ボタンを押した

その後、遮断機を持ち上げると、何とか車を通し事なきを得ることができた。

目撃者:
電車の往来の多い踏切なので、一歩間違えれば大惨事になっていたなと。

また目撃者によると、この問題はこの踏切特有の理由もあるという。

目撃者:
開かずの踏切なので、地元の人は少し強引に通っているように感じる。

ピーク時には1時間に46分遮断

国交省によると「開かずの踏切」とは、1時間あたりの遮断時間が40分以上の場所のことを言う。

13日、取材班が現地を取材すると、遮断機が開いてすぐに警報音が鳴っていた。本来は渡ってはいけないが、自動車や歩行者は急いで線路を渡っていく。

踏切の利用者は、「長いときは10分くらい開かない。いつ開くかわからないから、急いでる人は通りますね」と話した。

こうした現状についてJR東日本は、横浜市の並木踏切はピーク時には、1時間に延べ46分遮断している「開かずの踏切」と把握していて、遮断時間を短くする対策などをしているという。
(「イット!」11月13日放送より)

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