人気の美容ブランドの高級ドライヤーについて、SNS上に「爆発した」という投稿が相次いでいる。取材を進めると、ドライヤーを使っている最中に大きな音がした、急に熱くなった、焦げた臭いがしたといった声がきかれた。一体、何が起きたのか――。
ドライヤー使用中に「バンッと爆発」
2人の女性が、それぞれSNSにアップした2つの動画。ドライヤーを振ると、「ガシャガシャ」と、ドライヤーの内部から破片がぶつかるような音が聞こえる。
2人が使っていたのは人気の美容ブランド「ReFa（リファ）」のヘアドライヤーだ。1台約4万円で販売されているこの高級ドライヤーについて、「爆発した」という投稿がSNSに相次いでいる。
このドライヤーは、「美容師の技を再現した」などとして、女性を中心に人気があり、メーカーは、今年1月に累計の出荷数が50万台を突破したとしている。
取材に応じた女性の一人は、商品購入から2年後に異変が起きたという。
女性A：
乾かしているときにファンのところがバンッと爆発して、電源がつかなくなった。爆発したときは焦げ臭い感じ。
また別の女性は、3年ほどに約3万6000円で購入したが、すぐに異変が起きたと話す。
女性B：
買って3カ月ぐらいでプッて音がして、急に本体が熱くなって使えなくなった。
メーカーに同型のドライヤーと交換してもらったものの、2023年8月には再び異変が起きたという。
女性B：
パンってすごい音が鳴って、部屋中に焦げ臭いにおいが充満した。本当にいつも通り使い始めて急に爆発したっていう感じ。自分が乾かす2～3時間前に（姉の）子供の髪を乾かしていたので、その時じゃなくて本当に良かったなと思いました。
「使用中にファンが破損」メーカーも確認
さらに、妻にプレゼントしたドライヤーが「2年後に爆発した」などと投稿した男性は、内部を確認したという。
妻にドライヤーをプレゼントしたという男性：
（仕事は）電気工事やっているんですけど、裏のところを見たら、もう完全にショートしているというか、火花が飛んで黒くなっているのはわかりました。
相次いで報告されているこのドライヤーの異変について、製品の事故原因の調査などをするNITE（製品評価技術基盤機構）は、「風を送り出すファンの強度が弱く、高速回転に耐えられず破損したと考えられる」と分析している。
また、ドライヤーを販売するメーカーは取材に対して、「成型時の加工条件による部品強度のバラつきにより、製造初期の一部製品において、使用中に内部のファンが破損するという事象を確認しています」と回答。そして、「該当する製品の購入者には破損の有無や保証期間を問わず交換させいただいております」とする一方で「現行商品においては対策はすでに済んでおり同様の事象は発生しないと認識しています」とコメントしている。
（「イット！」11月2日放送より）
