財務省は、9月の貿易統計の確報値を発表した。
中国向けの缶詰などの調整品を含む魚介類の輸出額は、5868万円だった。前の年の同じ月が81億5200万円だったのに比べると、約99.3%減少している。
8月下旬から始まった福島第1原発のALPS処理水放出に中国が強く反発し、日本産水産物の全面的に輸入を禁止していて、それが影響したとみられる。
8月も前の年の同じ月に比べると75.7%減少していて、減少幅がさらに広がった。
日本政府は、中国の輸入禁止措置について科学的根拠に基づかないとして、即時撤廃を求めるなどして強く抗議している。