ロシアの議会上院は25日、CTBT=包括的核実験禁止条約の批准撤回を可決した。議会下院も18日に可決していて、プーチン大統領の署名をもって正式に撤回される見通し。
ロシア上院は25日、CTBTの批准撤回について審議し、全会一致で可決された。
マトビエンコ議長は議場で、「アメリカは長い間条約を批准せず、我々の共通の懸念を執拗に無視してきた。我々が目の当たりにしているのは偽善だ。アメリカが義務を果たす措置を講じなければ、この条約は見せかけとなる。ロシアがこのまねごとに参加する意味はない」などと述べた。
CTBTは宇宙空間、大気圏内、水中、地下といったあらゆる空間での核実験を禁止している。
プーチン大統領は10月5日、アメリカがCTBTを批准していないことに触れて批准撤回の可能性を示唆していた。
ロシアの議会下院でも18日、批准撤回を全会一致で可決していて、今後、プーチン大統領の署名をもって正式に撤回される見通し。