高齢の女性からキャッシュカードをだまし取り、現金約260万円を引き出したとして、52歳の男ら6人が逮捕された。
拠点はベトナムの首都ハノイで、ベトナムを拠点とする特殊詐欺グループの摘発は、全国で初めてとなる。
特殊詐欺のリーダーを逮捕
13日、大阪・天満署で肩を落としうつむいたまま車に乗るのは井上正智容疑者(52)だ。
この記事の画像(11枚)井上容疑者は7月、5人の仲間とともに70代の女性にウソの電話をかけ、だまし取ったキャッシュカードで、現金約260万円を引き出した疑いが持たれている。
逮捕された6人は、特殊詐欺のニセ電話役のグループで、井上容疑者はリーダーだった。
拠点にしていたのは、ベトナムの首都ハノイだった。
メンバーのうち数人は、SNSで闇バイトに応募しベトナムに渡ったという。
押収品の数々がテーブルに並べられた。
大量のスマホやタブレットのほか、山のように積まれた名簿まである。
さらに、手書きのメモには、相手とアポイントを取るための電話の対応が、事細かにマニュアル化されていた。
ベトナム拠点“全国初の摘発”
逮捕されたメンバーらは、まず、百貨店の従業員などを装い、クレジットカードが不正に使われたと電話をかけていた。
「今、悪い外国人のグループが勝手にクレジットカードを作って、(そのクレジットカードを)使いにくるので、必ず本人確認するよう警察に言われていて…」
「あと、ご主人様のクレジットカードも、使われていない感じですか?ご主人様おられたら、かわっていただけますか?」などと、マニュアルに書かれていた。
ベトナムを拠点とする特殊詐欺グループの摘発は、全国で初めてだ。
大阪府内では、同じような手口による被害が1年で50件以上あり、警察は余罪を調べている。
(「イット!」 10月13日放送より)
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