アメリカンフットボール部員による薬物使用問題に揺れる日本大学で、いじめの被害についてラグビー部内で訴え出があったことが新たにわかった。

大学側は部内でいじめがなかったか、第三者委員会を設置し調査している。

関係者によると、日大ラグビー部内で、1人の部員が他の部員からガスバーナーを背後からあてられたり、本人の備品をインターネットで勝手に売られるなどのいじめ被害があったとの訴え出があったことが、新たにわかった。

こうした行為は去年から行われ、複数の部員が関与した可能性があるということだ。

先週行われた学内の評議員会では、この問題について林理事長らから「第三者委員会の調査では、現時点でいじめと断定できる証拠がない」などと、口頭で報告があったという。

この問題を受け、日本大学の競技スポーツ運営委員会は当初「ラグビー部の試合出場はやめるべき」との決定を下しましたが、その後、林理事長ら大学執行部が「試合出場は可能」だと判断し、出場停止になっていないということだ。

林理事長はFNNの取材に対し「その件はちゃんと出してます。第三者委員会の報告で」と話した。

日大は「この件については、外部調査委員会を設置し調査を行っています」とコメントしている。

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社会部
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