岸田首相は、過去に国民民主党に所属していた矢田稚子元参議院議員について、首相補佐官に起用する方向で最終調整していることが分かった。
内閣改造を巡り岸田首相は、元国民民主党参議院議員で、産業別労働組合「電機連合」の組織内候補だった矢田氏を補佐官に起用する方向で最終調整している。
自民、国民民主両党をめぐっては、連立与党に国民民主が加わる構想が取り沙汰されていたが、今月2日の国民民主の代表選で玉木代表が再選して以降、自民党内から「選挙区調整の目処が立っていない」として、早期の自民、国民民主の連立は見送られていた。
こうした経緯から、矢田氏の補佐官起用を検討する背景について、自民党内から先々の連立も見据え「自民、国民民主両党の協力関係を深化させていくという意思の表れではないか」との見方が出ている。