日大アメフト部員の薬物問題で、新たな事実が明らかになった。
日大が、逮捕された部員の他にも、合わせて9人の現役部員について、違法薬物に関与した可能性がないか調べていることが、FNNの取材でわかった。
日大アメフト部員による違法薬物事件をめぐり、きのう学内で評議員会が開かれ、林真理子理事長らから、これまでの経緯や調査の進捗状況について報告された。
関係者によると、この評議員会で、逮捕された男子部員の他にも、現時点で9人の現役部員について、警視庁から任意聴取などの依頼を受けていたことが報告され、違法薬物に関与した可能性がないか調べていることが新たにわかった。
この点について、日本大学の林理事長は13日午前、FNNの取材に対し、「今調査中です。申し訳ございません」と答えた。
さらに、FNNが独自に入手した写真には、逮捕・起訴された北畠成文被告の部屋から出てきたものが写っていて、蓋のある小さな缶に入ったビニール袋の中に、細かい植物片の様なものが確認できる。覚醒剤の成分が検出された錠剤はビニール袋の下にあったということだ。
また、去年11月、現役の部員から「大麻のようなものを吸った」と申し出があった際、日大が警視庁に届けなかった経緯について、当時対応にあたったアメフト部の元監督が、実際は届け出ていないにも関わらず「所轄の警察署に相談した」と報告していたことも評議員会で明らかになった。
日大は当初「個人の犯罪」だとして、逮捕者が出てから6日後にアメフト部の活動を再開させたが、その後、警視庁の家宅捜索を受け、アメフト部を再び無期限活動停止にしている。
他の部員にも違法薬物が蔓延していた疑いが浮上したことで、日大の違法薬物問題への認識の甘さが、あらためて浮彫りになった。
この記事に載せきれなかった画像を一覧でご覧いただけます。
ギャラリーページはこちら(11枚)