名古屋市に本社を置く中古車販売大手の「ネクステージ」は11日、浜脇浩次代表取締役社長が辞任すると発表した。ネクステージを巡っては、ビッグモーターによる不正問題が取り沙汰される中で、過去に車の保険契約を捏造するなど、不適切な保険契約がなされた事が明らかになっていた。

辞任の理由についてネクステージは、「過去に不適切と評価される事象は存在し、把握した事象について適正な対応を行い、再発防止に努めてまいりました。あわせて、それらの事象を隠蔽等することなく、関係各所に正しく報告してまいりました。しかしながら、近時の社会情勢に鑑みますと、当社がこれまで行ってきた対策が十分なものであったとはいえず、より踏み込んだ対策が必要であると認識するに至っており、発生する要因や環境そのものを排除する必要があると痛感いたしました」として、「新たな経営体制のもと、経営をしていくべき」だと判断したということだ。

ネクステージによると2020年10月、ある店舗の社員が客から買い取った車両に友人の名義を使い、本来必要のない任意保険を契約していたという。

またその後の調査で、同じ店舗の3人、ほかの店舗の4人についても同様の不正が確認され、いずれも懲戒処分にしたとしている。

2020年3月には、タイヤがパンクしたように見える写真を撮って、パンクしたタイヤを新品と交換できる保証を悪用する申請があったということだ。

プライムオンライン編集部
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