経営の悪化が表面化している中国の不動産大手「碧桂園」は、今年1月から6月までの決算が日本円にして1兆円近くの赤字であることを発表した。

「碧桂園」は、今月の初めに資金繰りの悪化が明らかになり、中国の不動産市場の低迷ぶりが浮き彫りになっている。

30日夜に発表された、2023年1月から6月までの上半期の連結決算は、前の年の黒字から一転し、489億元、日本円でおよそ9800億円の赤字だった。

経営再建が難航する恒大集団に続き、不動産大手の経営不振が深刻であることがわかり、中国経済全体の先行きへの不安が高まっている。

中国の不動産業は、単体の利益は少なくても次々に住宅を建てる「薄利多売」の方式で業績を伸ばしてきたが、不動産価格が下落し、資金繰りも悪化したため、行き詰まっているのが実情だ。

国際取材部
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