経済産業省は、今月28日現在のレギュラーガソリン全国平均小売り価格について、先週より1円90銭高い、1リットルあたり185円60銭だったと発表した。
1990年の統計開始以降、2008年8月につけた185円10銭の最高値を、15年ぶりに更新した。
値上がりは15週連続。
原油価格の値上がりや円安の進行に加え、ガソリンなどの燃料価格の負担軽減策として国が給付している補助金の補助率が、6月から段階的に引き下げられていることが影響した。
来週も補助率の引き下げや円安などが影響し、引き続き値上がりとなる見通しで、経産省は、補助金なしの場合、来週のガソリン価格は195円70銭に達すると予測している。
補助金はあすから1リットルあたり9円70銭投入される。
こうしたガソリンなどの燃料価格が再び高騰していることを受け、政府・与党は、ガソリンの小売り価格を1リットル当たり170円台に抑えられるよう、補助金を拡充する方向で調整していて、期限は年末まで延長される見通しだ。
岸田首相は与党の提言を受け、30日夕方にも方針を表明する見通し。