日本大学アメリカンフットボール部の部員が大麻と覚醒剤を所持した疑いで逮捕された事件を受け、日大の林真理子理事長と酒井健夫学長が会見した。

林理事長は「このたび、本学アメリカンフットボール学生寮が大麻取締法違反および覚醒剤取締法違反の容疑により警察から家宅捜索をうけ、同容疑により、学生が1人逮捕されました。このことは、大変に遺憾であり、理事長として深く、受け止めるとともに、本学の学生生徒卒業生保護者の方々、関係者の方々に多大なご迷惑とご心配をおかけしたこと。またこの問題に関しまして、私どもが説明することに時間を要したことを心より深くお詫び申し上げます」と謝罪し、10秒ほど頭を下げた。

逮捕された部員は、寮の収納ボックスに覚醒剤を含む錠剤およそ0.2グラムと、大麻およそ0.02グラムを隠し持っていた疑いが持たれている。日本大学は部員の逮捕を受け、アメフト部を無期限の活動停止処分にしている。

一方大学側は事前の調査で、大麻や錠剤を寮で発見していたが、警視庁への通報は発見から12日後だった。会見で、こうした大学の対応や経緯についても説明がなされるか注目される。

日大アメフト部は、2018年に「悪質タックル」を行ったとして、公式戦への出場資格停止処分を受けていた。2019年に処分は解除され、再起を図っていたが、そのさなかに寮から薬物が発見された。