岸田首相は20日、菅義偉前首相と面会し、福島第一原発の処理水の海への放出に関する重要性などについて確認した。
岸田首相は、午後4時頃、国会内の菅氏の事務所を訪れ、菅氏と約30分にわたり会談した。その後、記者団の取材に応じ、「外交・内政、秋に向けて様々な政治課題がある。その課題に向けて意見交換を行い、アドバイスを頂いた」と説明した。
関係者によると、菅氏が首相時代に方針を決め、岸田政権が進めている、福島第一原発の処理水の海への放出を巡っても意見交換し、その重要性について確認した。
また岸田首相は、菅氏が今月行ったインド訪問についても、報告を受けたとみられる。
一方、夏から秋にかけて行われるとみられる内閣改造・自民党役員人事に関しては、岸田首相は記者団に対し「何も話していない」と述べるにとどめた。